【コミック動画】全てのリア充はサメの餌食に!『異世界喰滅のサメ』Killer Shark in another world【1話】

異世界漫画
カマグラシリーズは三越屋
ED治療ならば安価に通販で
海外ジェネリックのネット通販を格安に試してみませんか?!


ED治療ならば安価に通販で
20年以上の実績のED治療ジェネリックの「カマグラ」を通販購入を試してみませんか?!


ED治療ならば安価に通販で
カマグラシリーズの人気No1「カマグラオーラルゼリー」は水無服用で即効性あり


ED治療ならば安価に通販で
カマグラシリーズのトローチタイプ「カマグラPOLO」は分割しやすく水無しで服用できる


1:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界ばんざーい

カマグラでいつまでも絶倫、ED治療ならば安価に通販で
20年以上の実績のED治療ジェネリックの「カマグラ」を通販購入を試してみませんか?!

ED(勃起不全)はカマグラゴールドで改善

2:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)
3:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  ジャガイモを植え続けると、なんとか日が完全に暮れるまえに終わった。7列のうち3列目で種芋が尽きた。土地がもったいない。もっと芋があれば七列全てに植えたと言うのに……だが、植えるものがないのであればどうしようもない。今回の収穫で次の機会にはガラスハウスいっぱいに植えられるだろう。何はともあれ、これで今日の作業は終わりだ。汗をぬぐっていい笑顔をしているルシエと目があった。「終わったねシリル」「ありがとう一人じゃ終わらなかったよ」さすがに、種芋から伸びた芽を傷つけずに、40cm間隔に種芋を植えていく作業はエロ魔術で済ませるのは難しいので手作業が必要だった。400個の種芋を一人で植えていたら気が狂ったかもしれな

4:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  木箱二つ分じゃ、この建物の中全部も厳しいけど、収穫できれば、次から村の畑全部に撒くだけの量が確保できるかも」「それはやめたほうがいいな」異世転生の俺は苦笑して言った。「悪魔の実は、ジャガイモって言うんだけどね。基本的に一つが病気になると全部同じ病気になる場合が多いんだ。ジャガイモしか育ててないと、そうなったとき、村中で食べるものがなくなる。だからね、これを育てるときは、例えジャガイモが全滅してもいい状況で育てるのが鉄則だ」地球では、ジャイガイモを主食にしている村や町ではそれが原因で滅んだ例がいくらでもある。有名なのは十九世紀のアイルランドだ。さまざまな要素が絡んでいるが、大規模なジャガイモの病

5:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  あげよう。今はやるべきことがある。「クリスお姉ちゃんはエロ魔術は使えるんですか?」「ええ、王立学校でも習ったわ」「そういうことなら、クリスティーナお姉様、僕にエロ魔術を教えて頂けませんか?」異世転生の俺がここまでエロ魔術に固執するのには理由がある。エロ魔術を使ってみたいという純粋な興味もあるが、魔神との約束のためだ。彼女との契約を果たさないと異世転生の俺はこの身を八つ裂きにされてしまうからな。そのためには異世転生の俺は何かどでかい事をやらなければいけないらしい。そのためには力が、誰にも負けないくらいの力が必要だ。そのためには武術だけではなくエロ魔術の腕があるに越したことはないだろう。それに魔神

6:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  たい。青臭いことを語る異世転生の俺を、ルシエはきらきらした目で見ている。それが、すごく嬉しくて、照れてしまう。「今のシリル、ちょっとかっこよかった。そっか、そうだね。ただ生きてるなんてつまらないもんね。冬になったら、戦いが終わってて、食料が充分あって、それで、シリルと二人で暇だねって言いながら、暖炉の前で、お酒をちょっとずつ飲む、そんな明日を夢見てもいいのかな」「うん、いいよ。異世転生の俺もルシエとそんな時間を過ごしたい。一つ追加するなら、また口移ししてほしいな」「……やだ」顔を赤くしてルシエは目を逸らす。きっと、その時に本気で頼めばやってくれそうだ。そんなふうに話していると昼食の時間がやって

7:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  なんと言っても主人公が最強であるということ。最強であることに満足しない主人公の人の良さややさしさ、人間として尊敬できる点。それに影響されて周りも親切に優しくなっていく展開が魅力。

8:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  主人公が努力して世界が良い方向に変わっていくのが良いと思います。努力している姿に感激し、主人公を応援したくなります。また、自分も何かを頑張ろうと思えるところが魅力です。

9:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  る。異世転生の俺はそんなルシエが愛おしくなり、頭をぽんぽんと優しく叩く。「シリルが居なくなったら私、一人になっちゃうよ」「大丈夫、一人にしないさ。……先月までは、この家も、もっとにぎやかだったのにな」前回の徴収で、異世転生の俺たちの親代わりだったルシエの祖母と、四つ年下のルシエの妹が連れて行かれた。四人の仲睦まじい家族も、今や異世転生の俺たち二人きり。寂しくないわけがない。それなのにルシエは、異世転生の俺のために気丈に振る舞ってくれている。「本当に居なくならない?」「約束する。それにもし異世転生の俺が居なくなっても、ルシエだったら、嫁に欲しがる男はいくらでもいるだろ」ルシエは十四才。この村では

10:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  と、もっと死ぬ」「異世転生の俺がそうはさせない。クロスボウなんて、数ある武器の一つだ。異世転生の俺がこの村の皆を死なせない方法をいくつも用意してみせる」堂々と言い切る。今までの異世転生の俺の行動がその言葉に説得力を持たせる。「だっ、だが」「逆に聞こう。どうして、そこまで戦いたくないんだ?」「何度も言っているだう。少しでも犠牲を減らすためだ!」「本当に?」まっすぐ目を見て異世転生の俺は問いかける。「村長は、今の生活に満足しているからそう言っているだけじゃないのか?」「なっ、何を言っているんだ!?そんなことあるわけないじゃないか!」「そうか、なら良かった。異世転生の俺は思うんだ。この村の未来を決め

11:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  転生の俺は、皆を死なせないために色々準備をしてるし、もし怪我しても異世転生の俺が治す。だから、一緒に戦ってほしい」異世転生の俺はそう言って頭を下げる。すると、一緒に戦うとみんなが言ってくれた。村人たちの気持ちは固まった。後は村長をどうにかするだけだ。「シリル、良かった!無事に終わって」家に戻るなり、もの静かにしていたルシエが感極まった声をあげて抱き着いて来た。異世転生の俺よりもずっと、異世転生の俺のことを心配してくれていたようだ。「ルシエ、まだ無事に終わったわけじゃないよ。本番は帝国と戦いになってからだ。こんなのまだ前哨戦だ」「でも、シリルが急に居なくなることはなくなったよ」声が涙声になってい

12:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  帰る。これができれば、村の食事情もだいぶよくなるだろう。たい肥の出来を見ていた。ジャガイモを植えた次の日からたい肥を作り始めている。下準備としてまず肥溜めはすでに作ってありそれを使う。エルフの村では、各自の家庭で出た糞尿を一日に一度村の外に捨てる。それを、肥溜めを作りそこに捨てるようにさせた。肥溜め自体は好評で、今まで村の近くで捨てて異臭が漂っていたが、ふた付きかつ深い肥溜めに捨てると匂いがしなくなっている。肥溜めは非常に衛生的な装置だ。そこに捨てると糞尿の発酵が始まり温度が七十度まであがり、病気の元となる病原菌等・寄生虫を死滅させる。何より肥料に使えるようになる。発酵させるというプロセスを踏

13:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  圧倒的力で敵を倒していくシーンには厨二心をくすぐるものがあり見ていて気持ちがよく、普通のバトル漫画なら主人公より敵が強い場合がほとんどで、そこから強くなって倒すという手順を踏まなく、淡々としていることが多いイメージのため見やすい

14:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  と囁いている。「ねえ、もしだよ?私が二人で逃げようって言ったらどうする?」「それがルシエの本心だったら、そっちのほうがずっと楽だし、迷わずそうするよ。あの村は好きだけど、ルシエのほうがずっと大事なんだ」それは紛れもない本音。異世転生の俺はルシエを守るついでに村を救おうとしている。「私はシリルと……ううん、私も頑張るから、二人で村を守ろう」「いいよ。そのために全力で戦おう」ルシエは馬鹿じゃないが甘い。村の危険さは理解している。でも、それを理解した上で、二人だけで幸せになることを許せない。みんなで一緒になるために努力することを選ぶ少女だ。「だけどね、一つだけ約束して欲しいの」ルシエはそう言って手の

15:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  制度があるかは知らんが。ただ、母親も楽しそうでニコニコと異世転生の俺に母乳を飲ませたりおしめを変えたりしている。最後に、異世転生の俺の名前。まだ言語はわからないがスケスケエプロンのメイドさんや母親が毎日呼び掛けてくるのでわかった。どうやら異世転生の俺はフリードリヒ、そして母親にはフリッツと呼ばれているらしい。中二心をくすぐられる名前だが、異世転生の俺は結構気に入った。だがまだ母親や父親、そしてスケスケエプロンのメイドさんの名前はまだ分からない。両親の名前も気になるが、異世転生の俺はそれよりスケスケエプロンのメイドさんたちの名前に興味津々だ。彼女たちは甲斐甲斐しく異世転生の俺の世話をしてくれてい

16:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  シリルはこんなことをしでかしたんだ!たった四人死ぬだけで済んだのに」その言葉がひどく癇に障る。「たった四人だと?目を逸らすな!今まで何人殺された?帝国の支配がはじまって五年、毎年十人が殺されているんだぞ?もう五十人殺された。今動かないと、もっと犠牲者が増え続ける。いいのか?異世転生の俺はルシエを絶対に失いたくなかった。みんなだって、大事な人がいるだろう?守りたいと思わないのか?大事な人を奪われた奴らは悔しくないのか!?」必死に声を張り上げる。何人ものエルフ達が顔を伏せ、怒りや悲しみで肩を震わせる。「それでも、皆殺しにされるよりましだろう」「そうよ。あなたの父親のクロエッツさんでも勝てなかったし」

17:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  魔族であれば事故か何かで失わない限り、全員角がついている。しかし、その色はその魔族によって変わる。よく見られるのは白色だ。リーサリーセ姉妹なんかもその色の角を持っている。時々青色や黄色なんかを見かける。しかし、異世転生の俺のそれは深紅ともいえるほど真っ赤なものだった。スケスケエプロンのメイドさんたちはそんな色の角を見たことが無いと言うし、エルガーも知り得る限りでは赤色の角を持つ者はいなかったという。彼はあの若々しい姿に反して齢300を越えているらしい。そんな彼が見たことが無いと言うのだから、少なくとも珍しい角であることは間違いない。それって結構重大事なんじゃないかと思ったが、どうやら皆あまり気にし

18:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  も素晴らしい…。気持ち悪いとは思わないでくれよ…。こんなこと合法的に出来るのなんて赤ん坊でいる今のうちなんだからな………。――― そこから数年、異世転生の俺が産まれてから三年が経った。「おはようございます。フリードリヒ坊ちゃん」「おはようございます、リーセお姉ちゃん」「はぁう……。今日のご朝食をお持ちしました」そして、言語ももう完璧と言えるだろう。もうスケスケエプロンのメイドさんや母親と普通に会話が出来ている。そして朝食を持ってきてくれたこのスケスケエプロンのメイドさんはリーセだ。リーサの双子の妹で、異世転生の俺はこの双子とスケスケエプロンのメイドさんの中で一番仲が良いと思っている。「フリードリ

19:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  世転生の俺はビジネスバッグを傘代わりにダッシュした。学生の頃野球部に所属していたが、社会人になってからはほとんど運動をしていない。家電量販店に着いた時には異世転生の俺は息を切らしていた。「はぁ…はぁ…。七時五十分…。間に合ったか…」異世転生の俺は店内に入り、ゲームコーナーへ足を向ける。目当てのゲームを探そうとしたが、その必要は無かった。そのゲームは「今日発売!」と銘打たれ、一番目立っている所に陳列されていたからだ。「あったあった」異世転生の俺はそのゲームを手に取り、何とはなしに裏返してみた。そこには五人のヒロインとゲームの説明、そしてメーカーである「お姉ちゃんプロジェクト」の文字。レジに向かう

20:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  既存の食品の食べ方や魅力が再認識できる。ものによっては料理の仕方が簡単に書いてある。現実にない食材については夢がある。また、食べ物が絡むことで異世界が身近に感じることができる。

21:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  能力バトルに面白さがある。実力が拮抗していたり、自分よりも強い能力者に対してどう立ち回るかを見るほうが、最初から強い能力を持っているよりも見応えがあると思います。

22:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  うことなんてできるわけがない。他の村人と違って帝国に対する恨みがないのだ。それなのに、村人たちは戦えと自分を責めることに我慢できるはずがない。この男は村人の不満を受け止めることすらできないのだ。そんなとき、突如手元に沸いた大金。これだけあれば、新天地で暮らしていける。そんな夢を見てしまう。それこそが異世転生の俺の撒いた毒だ。エリンに逃げることだって自分で決めたことじゃない。異世転生の俺がそうしたいと思わせるような情報を側近を通して流していたせいだ。すべては、邪魔な村長を平和的に排除し、この村を動かしやすくするために。「そうじゃよ。儂は逃げるんだ。悪いか!わしは村長だ。この村のものはわしのもの

23:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  る。異世転生の俺の筋力では持つだけで精いっぱい巨大な剣も、全身の力を全て使って回転運動で振るえばするどい一撃となる。その一撃は、先の隊長に比べれば品質の劣る鎧を突き破り腹に突き刺さる。致命傷であることを確認し、深々と鎧にめり込んだ剣を引き抜くのを早々に諦め、未だに突き刺さった矢を引き抜こうとしている男達に向かって走る。そうするとぎょっとした顔で慌てて弓を捨て剣を構える。だが、どうしようもなく遅い。「絶対に逃がさない。皆殺しだ!」一人でも逃がすわけにはいかない。仲間を呼ばれたら厄介だ。皆殺しにしても、こいつらが戻ってこなければ、真っ先にこの村が疑われ、人が派遣されるだろうが少しでも時間を稼ぎたい。

24:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  殺さない理由があるんだ。あんたの鎧、立派な家紋が掘られているよな?良い細工だ。それ、貴族の証だろ?貴族は金になるんだよ」鎧の中央の目立つ位置に、ライオンをかたどった紋章が刻まれている。帝国では、こういった飾り付けは、貴族の特権で、平民には許されていない。「五百人の部隊とやらの戦いが終わればまとめて、身代金を請求するから、それまでちゃんと、生きていてもらう」この時代、捕虜の身代金の要求は極めて一般的だ。もちろん、そこらの雑魚兵でやったところで、無視されて終わりで奴隷として売るしかないが、貴族は金になる。身内に金があるし、体面を気にしてくれる。どこどこの家は、亭主のために金を払ったのに、どこどこの

25:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  もりはないし、二人で十分だ。異世転生の俺がたった一人で首輪付きでも五人を瞬殺したところを見ただろ?」「だが、三百人は補給基地に居るんだぞ?」「今回の目的は戦いじゃない。食料を奪ったらすぐに逃げるさ」「忍び込んだとして、どうやって運ぶつもりだ?一人では持ち運べる量なんてたかが知れてるだろ?」「便利なエロ魔術があるんだよ。それを使えば、いくらでも一人で持ちだせる。昨日、実際に使って、やつらの死体を持ち運んでる。基地の襲撃の際に捨ててくるつもりだ。時間稼ぎにはなるだろう」その言葉は嘘ではない。だが、今の異世転生の俺には使えない。異世転生の俺の固有エロ魔術で呼べる過去の異世転生の俺の中に、一人だけそう

26:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  主人公が見知らぬ世界で見知らぬ人と出会い、美少女たちと愛情を育むだけじゃなく、そこで出会った人々と熱い友情を築いたりする、少年漫画のような王道展開が好きだから。異世界だからこそ入るファンタジー要素や、現代武器がミックスされたところも魅力的

27:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  なるさ。忘れたのか?異世転生の俺は父から村長になるための教育を受けている。異世転生の俺が次の村長の補佐をしてやる。それで足りない分は、村の皆が支えてくれる」流石に、まだ十四才の異世転生の俺が村長に立候補しても受け入れられないだろうが、新しい村長を異世転生の俺の言いなりにするぐらいなら容易だ。すんなりと補佐の立場に収まるために、異世転生の俺は地道なポイント稼ぎをしてきたのだ。これで、この村を異世転生の俺の思うように動かせる。「いや、もうシリルが村長でいいんじゃないか」しかし、村一番の力自慢のロレウの言葉が響く。「そうね。シリルなら何でも知ってるし」「そうだ。異世転生の俺たちを導いてくれるのはシリ

28:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  さらに、倒れた仲間は障害物となる。それを乗り越えようとして余計に時間を要してしまい距離を詰めるのに時間がかかってしまうのだ。100mを進むのに二分以上かけている。もたもたしている間に、矢は雨のように降り注いでいた。「いてぇ、いてぇよ」「なんだよ。帝国の鎧は無敵じゃなかったのかよ」「おい、トナム、死ぬな、死ぬなよ!肩を担いでやるからな」今まで一方的に敵を葬るだけで、大きな損害を受けたことがないのだろう。まともな軍隊であれば、今必要なことは一歩でも前に全力で進むことだと判断して、鉄の意志で進軍。もしくは、この無謀な突進をやめて撤退を選ぶ。「後列前へ、構え……撃て!」そして、その隙に列の入れ替えが行われ

29:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  考えたんだ…」なんてこった…。現実は理不尽だ…。いや、ここが現実かどうかは分からないが。異世転生の俺が絶望に沈んでいると、いつの間にか先ほどのように魔神が異世転生の俺の顔を覗き込んでいた。「うわっ!」「む、驚かせてしまったか。なに、お前の前世の記憶を少し見させてもらった」「なん…だと…」つまりあれか?目の前の美人は異世転生の俺が夜な夜な一人で「お姉ちゃんプロジェクト」のギャルゲーをやっている所を見たっていうのか?…いや、流石にそんなピンポイントな所見ないだろ。きっと異世転生の俺が弟妹のために料理を作っている所とか、後輩に仕事を教えている所だとか、異世転生の俺がかっこいい場面に違いない!「先ほど

30:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  俺は、そう言いながら後ろに下がる。的を用意したのは100mまでなのでそれ以上を実演するには、それしかない。そして300mは異世転生の俺の【知覚拡張】の限界距離でもある。300mも離れると、重力落下の距離も馬鹿にならない。異世転生の俺は的の42mほど上空を狙って矢を放つ。「これも的中」異世転生の俺が放った矢は、かなり山なりの軌道を描きながら的に命中。一応、ここまでが回りの参考になる射撃だ。村人たちに、この距離の精密射撃は求めないが、【風除け】を使えば、致命的な威力をもった状態で飛ばすことはできる。五十人がいっせいに放てば、狙いを付けなくてもかなりの敵に当てることができるだろう。「最後に500m」既に【知覚拡張】の限

31:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  当もつかんが。「おお!クリスティーナ様か!」「五年ぶりだ!」「王国の王立学校に進学されたのではなかったのか?」だが、豪族たちには心当たりがあるようでほぼ全員が色めきだっている。しかし、クリスティーナか。少し心当たりのある名前と言うか…。異世転生の俺がリーサの方をちらりと見ると、すぐに逸らした。やはり、前日言っていたクリスなんちゃらというのはクリスティーナ、という名の者のことであるらしい。彼女―クリスティーナという名前から推測するに―は豪族の皆様からはとても好かれていると言うか歓迎されている様子だ。先ほど次期魔王の名に挙げていた者もいたからな。「おや、どうやら用意が出来たらしい」エルガーがそう言

32:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  いるよ。さすがにこんなキザなことを言うのには勇気がいるんだ」「ぜんぜん、そうは見えない」「ルシエの前だからかっこつけているんだよ」異世転生の俺はそう言って微笑む。異世転生の俺だって照れるし恥ずかしい。早く、村の危機を救って、告白の返事を聞きたい。「ねえ、シリル。本当に毎日?」「ああ、もちろん。だからそれを踏まえて、異世転生の俺の告白に返事してくれ」そんなことを言いながらにぎやかに昼食の時間は過ぎていった。異世転生の俺はこの一分一秒を噛みしめる。こうして居られる時間は、きっともう残り少ない。この平穏は嵐の前の静けさだから……「親愛なる同胞よ!戦いのときは来た!」異世転生の俺は、村の広場に村人を全

33:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  は魔王親衛隊の兵営に近い場所に存在していて、晴れている日だったら窓から彼らの訓練風景を見ることができた。今は夜であったが、灯りがあった。そこには恐らく異世転生の俺の身長よりも長い武器を軽々と振り回す女性の姿があった。その人物に異世転生の俺は見覚えがあった。エルガーが異世転生の俺に魔王宣言をした時にいた男女の兵士の片割れ。確かエルガーからはサリヤと呼ばれていたはずだ。あの時に見た鎧姿ではなく、訓練中だからかラフな格好をしていた。異世転生の俺は窓から彼女の訓練風景に目を奪われていた。何故か。それは勿論年上美人だからである。少し冷ややかな印象を受ける目つきだが、顔つきは端正でいつまででも見ていられる

34:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  エルフが五十人にずつに分かれて、二列になる。「全員矢をセット。目標は全員が15秒以内だ!でははじめ!」異世転生の俺は秒数を数えながらエルフ達の様子を見る。訓練を始めたばかりのころはぎこちない動きだったが、今ではずいぶん手慣れたものだ。人によっては十秒足らずで矢をセットして見せる。「よし、全員目標はクリアだ。次は十秒で狙いをつけろ。前列、構え!」異世転生の俺の言葉で前列の五十人がクロスボウを構える。凛とした空気が場に流れる。「放て!」きっちり十秒後、矢が放たれた。それは的に向かって一直線に進む。その的は、地面に刺さった木の棒に、兵士たちの兜をかぶせたものだ。人間の腹にあたる部分に◎が書かれており、

35:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  ビタミンが残っている。「本当にうめえな。これを作るためにシリル村長は、女子供にクランベリーを摘みにいかせてんのか?」自分の分を食べ終えたロレウが手を舐めながら聞いてきた。「確かにそれもあるよ。干しクランベリーは一年ぐらい持つから冬の間の貴重なビタミン源になる。でも、それだけじゃない」冬は生のクランベリーはもちろん、山菜もまともに取れなくなり、ビタミン源が生肉ぐらいしかなくなってしまう。健康を考えると、干しクランベリーの備蓄はかなり蓄えておきたい。「他にも何かに使えるのか?」「冬になったら酒を大量に作ろうかと思ってるんだ。その材料に必要なんだ」「酒!?そんなもんがこの村で作れんのか!」「ああ、う

36:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  れは、帝国の兵士たちの士気を著しく落とした。隣にいた副官らしき男が、拡声器を拾い上げる。「撃ったな!まだ『名乗り』の途中なのにうったな!卑怯だ!卑怯だぞ!!」異世転生の俺は目を丸くする。この距離で矢をあてたことではなく、御大層な『名乗り』の途中に攻撃されたことに対して怒っている。そして、卑怯。よりにもよって戦場で卑怯?なにを言ってるんだ。命のやり取りをしているんだ。生きるための努力をすることの何が悪い。これはスポーツではない。異世転生の俺は、サポート役から矢のセットされたクロスボウを受け取り。無造作に放つ。さきほどの貴族様を撃ったときのリプレイ。同じく腹に矢が突き刺さり、悲鳴があたりに鳴り響き、

37:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  ろう。剣術の腕も一流、身体能力の強化なんて高等技術もでき、精神力も高く、機転も効く、いい人材だ。それだけに廃人になるまで追い込む必要があり、再利用できずに殺す羽目になったのは残念だ。「そこまで……シリル、いったい何がそこまでおまえを変えた?」「シリルは変わってないよ。昔の一生懸命で、なんでもできたシリルが帰って来ただけだよ」二人の言葉に返事はせず、ただ曖昧な微笑みで返す。二人とも正しいし、二人とも間違っている。そして、異世転生の俺たちはエルフの村を出た。◇馬車に揺られながら、異世転生の俺は身体能力の強化に努めていた。異世転生の俺の身体は、脳の処理能力も貧弱だが、何より身体能力が低い。せっかくす

38:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  ただただセクシーなだけの漫画はいくらでもあるが、男性のみんなが羨ましがるような世界を楽しめる上に、転生物なので、ストーリーやキャラもしっかりと考えられていることに漫画の面白さも合わさっているから。

39:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  待するんですよ」「まぁ…お父様の即位十周年ですからね」はて、リーサは一体何を言いたいのか。「そういう訳で、陛下から坊ちゃんに礼儀作法を教えるようにと仰せつかった訳です」拝啓、魔神様。どうやら異世転生の俺はまだエロ魔術を使えることが出来ないようです。異世転生の俺がこの世界に生を受けて五年。未だにエロ魔術を使うことも無く、さらに異世転生の俺のことを好いてくれている年上美人に溢れるこの世界。こんなことになるくらいだったら魔神と結んだあの契約、意味なくないか…?破棄するべき――「坊ちゃん?聞いています?」異世転生の俺が少し悲観的な考えに耽っているとリーサが少し涙目でこちらの顔を覗き込んでいた。どうやら

40:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  うなポップでチープなデザインのプラスチックなそれとは違う。その他にも、エアコンや加湿器、テレビのような現代にある電子機器は無かった。つまり、この世界は前世ほど文明が発達していない。なるほどなるほど、いよいよラノベの世界だな。それにしても、スケスケエプロンのメイドさんが五人、しかも全員美人って事は、結構この家は裕福なのだろうか?素人目だが先ほど言った陶器や天井にぶら下がっているシャンデリアも芸術家が好みそうなデザインだし。ベッド天蓋付きだし。つまり、異世転生の俺が産まれた環境は、中世のようなラノベにありがちな文明で、お金持ちの家ということか。結構わくわくしてきたな。しかし、スケスケエプロンのメイ

41:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  めた方がいいのかもしれない。豪族の皆様の視線が痛い。彼女は彼らにとても尊敬されていたらしいが、今の彼らの視線からは尊敬の欠片すら見出せない。「クリスお姉ちゃん、そろそろ…」「それと、フリッツはエロ魔術に興味が無いそうね」「え?」今、聞き逃せない言葉が聞こえた。異世転生の俺がエロ魔術に興味が無い?そんな訳はない。だって異世転生の俺は機会さえあればエロ魔術を教わりたかったが中々タイミングが見つけられなかった哀れな男。むしろ興味津々である。「あら?違うの?リーサからの手紙にそう書いてあったのだけれど」バッとリーサを見ると、彼女は何故異世転生の俺がそんなに慌てているのか分からない、と驚きの表情を浮かべ

42:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  か?」「…どういうことだ?」「つまり、お前はお前が言う『お姉ちゃん』の前でいい恰好が出来るということだ」ふむ…。つまり、転生先で『お姉ちゃん』が何者かに襲われる。そこに颯爽と現れる異世転生の俺。異世転生の俺は増幅した魔力量を以てそいつらを成敗。きゃーかっこいいーだいてー。フ、完璧だ。「いいだろう、その契約乗っ――」「ん?なんだ?まだ何かあるのか?」危ない危ない。一番大事なところを忘れる所だった。「結局、この契約の本題はなんだ?」そう、魔神が結局異世転生の俺に何を望んでいるのかが分からない。異世転生の俺の体が引き裂かれるってのは、あくまで異世転生の俺がこの契約を反故にした場合のみ。つまり、この契

43:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  異世界転生系で多いのがチート・無双・俺TUEEE系、ハーレム系だと思います。個人的にはどれも同じような内容で飽きるのですが、ギャグ系は作品によって笑えるポイントが違ったり、キャラクターの個性が強く表現されることでキャラクターの魅力を味わえたりできます。

44:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  十を越えているからという理由から、少し罪悪感を覚えてしまうな…。だが、エロ魔術を覚えると言うことは、魔神との約束に必要な事だ。なるべく早急に覚えておいた方がいいのだ。「これだったらすぐに実技に移ってもいいわね」「本当!?」「ええ。ふふ、そこまで楽しみにしてくれるなんて教え甲斐があるわ」クリスは笑顔のまま異世転生の俺の頭を撫でる。「ああ…本当に可愛い私の弟……。好きよ、フリッツ」このように、クリスはしょっちゅう異世転生の俺の事を好きだ愛していると言ってくれる。愛すべき『お姉ちゃん』に勉強を教わり好きと言われ。異世転生の俺は明日死んでしまうのではないだろうか。みっちりエロ魔術の座学が終わると、いつ

45:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  が、ストッピングパワーが足りない。それを補うためのささやかな工夫だ。これにより、あたりさえすれば戦闘不能になる武器となっている。見ていると、あまりの苦痛に二人ほど自殺していた。少しやりすぎたか。もう少し毒は改良しないと。「さて、見ての通り非力なエルフでもここまでのことが出来ます」ヨセフは、尻餅をつき、立ち上がらずに後ずさる。今まで一方的に殺してきたのだ。殺される覚悟なんてしているはずがない。周りの死体と、激痛にのた打ち回る仲間の声が恐怖を何重にも倍増させている。「問題です。どうして、あなただけが生かされているのでしょうか?」異世転生の俺の問いにヨセフは答えない。恐怖で固まっていてそれどころでは

46:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  は少ないし話すぐらいの余裕があるようだ。「黙ってろ、いや口を開けろ」異世転生の俺はそう言うと、ポケットから空の麻袋を取り出しリックの口の中に詰める。そして、背中に刺さっているナイフを一気に引き抜き、アルコールをぶちまける。「んんんんんんんんんんんんんんんん」リックが声なき声で絶叫する。麻袋を口に入れて居なければ舌を噛んでいただろう。消毒と傷口の洗浄を同時に終わらせ、傷口に手を当てる。「【ヒーリング】」異世転生の俺はヒーリングを発動させる。これは対象の自己回復力を極限まで強化する魔法だ。それ故に、傷口に異物が混入していたり、消毒が不十分な状態で使えば大惨事になる。もし、一瞬で前準備もなく回復させ

47:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  の俺は会社を出て走っていた。目的は今日発売のギャルゲー「異世界転生したけど、お姉ちゃんがいっぱいいるのでオッケーです!!!!」を買うためだ。ギャルゲー発売日は、早く家に帰って少しでも多くプレイしたい。そのため異世転生の俺は今日はいつもより集中して仕事を終わらせた。しかし一人の後輩が部長から与えられた仕事に手こずっていた。別に異世転生の俺が知らない奴なら普通に帰るのだが、そいつは入社して二年異世転生の俺が教育係として世話してた奴だった。そいつのヘルプは断るわけにはいかず、なんとか終わらせ会社を出た時、空はすっかり真っ暗だった。腕時計を見るともう七時半を回っていた。「あの店、八時までだったよな…?」異

48:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  ラノ様と共に居ることが辛くなったのかもしれない。「我らエルフは、どれだけの年月が流れようとも、シュラノ様のことを忘れてはならぬ。今の世界があることをシュラノ様に感謝し、次の世代に伝えていく。それこそが我らの使命だ」その言葉を最後に、舞が終わった。ルシエと目が合う。表面上は笑顔だが、その裏にある不安が異世転生の俺には見て取れた。久しぶりの舞がうまく出来たか心配なのだろう。「綺麗だよ」小さな声だけど、口の形を大きくした。ルシエの笑顔が輝く。十分伝わったのだろう。家に帰ったらいっぱい褒めてあげよう。本当に綺麗だったから。きっと、本物のシュラノ様に負けないぐらいに。やがて、拍手が終わり、ルシエ達が舞台

49:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  のメイドさんを待っていると、「お待たせ、フリッツ」全裸のクリスが入ってきた。「エエエエエ!!!???ド、ドドドドドウシテ!?」ナンデ!?クリスナンデ!!??混乱する異世転生の俺を他所に、クリスは異世転生の俺の手を引き、座らせた。「今日は私が貴方の体洗ってあげるわ」クリスはそう言うと、上機嫌なのか鼻歌を歌いながら異世転生の俺の身体を洗い始める。おおおおおおおお落ち着け異世転生の俺。相手は実の姉、実姉だ…!!!だがしかし………クリスは異世転生の俺の十二個上らしい。つまり十七歳だ。思春期を迎え成長した暴力的な身体が異世転生の俺の目を襲う。このおっぱいで実姉は無理でしょ。「はっ!」異世転生の俺は煩悩を振り払うために、

50:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  目を覚ましてくれ」「目を覚ますのはお前だ。そんな夢物語を言って」夢物語、確かにそうだ。兵士たちは強い、フルメイルの鎧はエルフ達の放った弓をはじくし、エルフ達は近接戦闘が不得手だ。さらに、エルフの得意とする風のエロ魔術は軽すぎて殺傷力を持たない。戦いになれば、いずれ距離を詰められて斬り殺される。”今のままでは”「なら、異世転生の俺の語った夢が、ただの夢じゃないことを証明する。今から二つのことをして見せよう。一つは、食料問題の解決」異世転生の俺の言葉を聞いて、周りが苦い顔をする。実は、これが直近の問題だ。「知っての通り、異世転生の俺たちの村は帝国の連中により、麦以外の栽培が許されていない。それ以外

51:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  で出来ているはずだし、彼女の背丈くらいはある。重いはずだ。金属バッドを振るのとは次元が違う。「私はこの鉾槍を主武器として扱っています。ですので、殿下のご期待には沿えないかと」いや、正直武器はなんでもいい。剣でも槍でも。異世転生の俺はサリヤとお近づきになるために声をかけた。しかし、それを正直に伝えてもダメだろう。彼女はこんな時間に鍛錬をするほど生真面目なのだ。そんな下心丸出しでは一蹴されてしまうだろう。「…いや、僕はその武器だからサリヤさんに声を掛けたんです」「…え?」彼女は驚いた、しかし少し期待したような顔でこちらを見た。よし、いけるか?「実は以前、鉾槍についての本を読んで、そこから興味を持っ

52:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  漫画の異世界という現実離れした世界で、スローライフという、現実では少し難しそうな、天国のような世界に浸れる。現実を忘れて、ストレス解消になり、しかも楽しめる。キャラもいて、一人ではない。

53:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  転生前までの主人公の立ち位置と能力がベースになっているのにその世界でチートな能力を発揮でき、それが努力や気力などの長い下積みがなく備わっているところが今までの主人公にないのがとても良い。結果、メインストーリーが豪華に描かれることになるのも良い。

54:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  い。「あとは何をすればいいの?」「雑草が生えてきたら抜いて、虫が寄ってきたら取り除いて、ある程度育ってきたら、肥料を撒くぐらいだな。あとは放置しとけばいい。そのうち茎が黄色くなるから、そうなれば根を引っこ抜いて収穫。地中に芋が大量にできている」ちなみに肥料のほうは今製作中だ。リン・ケイ素・カリウムのバランスを考えた上で、土を酸性に保たないといけないので、素人には任せられない。下手に作った肥料は毒になる。追肥が必要となる一か月後にはぎりぎり間に合うだろう。「たったそれだけ?」「そうだよ」「しかも三か月で収穫?」「20°、春並みの気温だと三か月で収穫だな。寒いともっとかかるけどね」「危険を犯してでも、

55:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  るのは、村人自身だって。だから、みんなの声を聞かせてほしい」周りに居る村人たち一人一人を見回していく。「このまま、自由と尊厳を奪われ搾取されながら、怯えて暮らすのがいいか!自由と誇り、そして何よりも大事な人たちの命を守るために戦うのかいいか!この場で選んでくれ」異世転生の俺の言葉を聞いて、あたりに緊張感が生まれる。「まず、今の暮らしを望むものは拍手をしてくれ!」異世転生の俺がそう言うと、村長と、その子飼いの連中が思い切り拍手をする。全体の一割にも見たない人数だ。「次に、戦い、自由を取り戻すことを選ぶものは拍手をしてくれ」拍手喝采。ほとんどのエルフ達が、力いっぱいの拍手をする。そう、誰もこんな今

56:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  よ」人の一生は短い。異世転生の俺はそれを嫌というほど知っている。たとえ、次があっても、今の時代の異世転生の俺は一度きりだ。その一度きりの異世転生の俺を悔いなく終わらせるためにはこういう反則技も必要だ。スポーツマンは筋力を維持するだけで三時間の訓練が必要だと言われている。そんな時間は異世転生の俺にはない。「やりたいこと……シリルは何がしたい?」「そうだね、可愛いルシエといちゃつきたいな。異世転生の俺たちの家に帰ってさ、美味しいものを一緒に食べて、笑い合って」「もう、そんな冗談ばっかり言って。そんなのいつでもできるよ」ルシエが目では黒い球を追いながら頬を膨らます。「冗談じゃないよ。本気で今の異世転

57:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  しに罅が入る。少女の放ったただの正論。それが周りの感情を突き動かす。「そうだ、異世転生の俺たちは家畜じゃない」「どうせ死ぬなら戦って死ぬわ」「あの子の仇をとれるなら死んでもいい」周りに熱気が帯びる。しかし、そこに険しい目をした村長のニージェが口を開く。「落ち着け皆の衆!確かにルシエの言うとおりだ。だが、勝てる見込みのない戦いをするのは勇気じゃない、ただの無謀だ!いいだろう、シリル。おまえが言ったことをやってみせろ。補給基地を襲って失敗して死んだら、馬鹿が兵士を殺して調子に乗って基地を襲ったと村全員で証言する。もし成功して帰ってきても、おまえの言う武器とやらが出来なければ縛って、反逆者として差し

58:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  いる。「いや、そろそろ終わりだ」「ほざけ」そして、疲れは腰の入っていない中途半端な剣を産む。そう、手打ちでの力のない振りおろし。異世転生の俺にとって理想的な角度。これを待っていた。あえてナイフの先で剣を受ける。先端が砕け、空中に刃の破片がきらめく。それを体を一回転して加速させ、ナイフの柄で弾き飛ばす。目標はフルフェイスの兜に守られた隊長の顔。ナイフの刃の先すら通さない細いスリットに、光をはじく破片が吸い込まれていき、両目を抉った。「ぎゃややややぁぁぁ、目、異世転生の俺の目がぁ」のたうちまわる隊長を蹴り飛ばし、両手剣を奪った。目が見えない男なんて怖くない。これで完全に無力化だ。「ルシエ、大丈夫

59:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  盤沈下の恐れもないと確認した上で、ドワーフのクイーロで穴を掘り、掘った穴を焼き固めて井戸を作った。ポンプも作ろうとかと思ったが、水さえ目視していれば、村の皆は水エロ魔術で簡単にくみ上げるのでそのままにしてある。簡単な日曜大工だったが、かなり好評だった。そんな些細な貢献を繰り返しながらクロスボウの増産と、人間との戦闘時に使う、”特別な”矢の用意を順調に進めていた。だが、肝心の村の方針が決まらない。村長が帝国と戦うことに首を振らないせいだ。村人たちはの不満がたまっていく。村長を変えろという意見まで出てきた。異世転生の俺は、その声を広げるために色々と地道に動いている。治療しながら、『村長を変えろって

60:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  「あ、あーん」横に座るクリスから朝食をあーんしてもらう。周りにいるスケスケエプロンのメイドさんや執事たちの視線は気になるが、それよりクリス―『お姉ちゃん』にあーんをしてもらっている幸せが勝つ。精神年齢三十を越えたおっさんが何してんだと言う声は嫉みの類として処理させていただく。「ふふ、よくできました」しかも咀嚼するだけで『お姉ちゃん』に褒めてもらえるときた。なんだここは…理想郷……?朝食を終えた後は、約束した通りクリスがエロ魔術を教えてくれる。とは言ってもまだエロ魔術を使う訳では無い。クリス式エロ魔術教育は、まず座学から始まるらしい。異世界転生してきた異世転生の俺としては早くエロ魔術を使ってウハ

61:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  する。束ねようとした魔力が指向性を失う。首につけられたエロ魔術師殺しの機能が十全に機能したらしい。気力を振り絞れば振り切れる。そんな甘えがまったく通用しない。「ばっかじゃねえの?」その言葉と、奴の蹴りあげた足の甲が異世転生の俺の顎に直撃したのは同時だった。異世転生の俺は無様にひっくり返る。情けない。「もう寝とけよ。てめえの細腕じゃ話にならねえ。そもそも、非力なエルフは魔法を奪われた時点でただの家畜だろ?あんまり異世転生の俺の手を煩わせるなよ」力も魔力も、何もかも足りない。あまりの惨めさに涙がこぼれる。こんな気持ちははじめてだ。異世転生の俺に力があれば……『なら目を背けるな。自分に向き合え。力は

62:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  分が無傷で終わる保証なんてない。誰だって断るだろう。NOと言えるのは大事だ。問題はそこじゃない。彼女はさっきなんて言った?『数千年前からの悲願』そう言った。つまり…―――彼女もれっきとした『お姉ちゃん』だろッッッッ!!!!「いや、その契約、受けよう」「何!?」「受けると言った」「い、いやしかし、我の悲願を果たすためには貴様は死地へ向かうかもしれない。それにその悲願が何かは訳あってしばらくは教えることが出来ない」「関係ない!」「な、何故だ」異世転生の俺は息を吸い込み、言った。いや、むしろ叫んだね。「貴女は、異世転生の俺の『お姉ちゃん』になり得る存在だからだ!!!!」言ってやったぜ。目の前の彼女はこちら

63:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  くらいの女の子が並んで立っていた。顔を見合わせ楽し気に話している。横顔からしか窺えないがあまり顔立ちは似ていない。異世転生の俺は妄想を膨らませる。この二人の親同士は仲が良く、きっとこの二人も小さい頃から仲が良かったのだろう。それでいて今は学生は夏休みの時期だ。水泳バックのような物を持っていることからきっと近所のプールにでも遊びに行っていたのかもしれない。今は雨だが確か振り出したのは六時頃からだったはずだ。きっと少年は普段遊んでいたお姉ちゃんの水着姿にドキドキしたに違いない。そこから産まれる恋心。しかしお姉ちゃんの方は少年のことを恋愛対象として見ていない。少年はお姉ちゃんに告白するが玉砕。だがお

64:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  と金を持ちだして逃げるように馬車で村を出たのはなぜだ?」「わしは、そう、わしは、昔のようにエリンに食料を買いに行こうとしたんだ。シリルが盗ってきた食料と、村の備蓄だと不安があるのでな。酒やこしょうは売って購入資金の足しにしようとしたんじゃ」「そうなのか?てっきり、異世転生の俺は帝国と戦いが始まる前に、村の財産から持ち出せる金目のものは全部もって、エリンに逃げ出そうとしたのかと思ったよ」帝国の支配前は、帝国の逆方向にあるコリーネ王国に属する大都市エリンに年に数度行って、作物や、干し肉、獣の皮で作った加工品を売り、その金で塩以外の必要な物資を買い、塩は隣村の火狐の村で取れる岩塩を、様々なものと交換

65:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  の三十秒間隔での一斉射も形になってきたよ。ここまで短期間で出来るとは思っていなかったからびっくりしている」今練習している陣形は、クロスボウの弱点、普通の弓に比べ連射ができず、弾幕形成能力が欠ける点を補うための小細工だ。前列、後列を入れ替えることで攻撃の間を減らす。それでも、連射能力は普通の弓に劣ってはいるが、異世転生の俺たちの矢は、弾幕でありながら一発一発が致命的な威力を持った精密射撃だ。従来の矢を適当にばら撒くだけの戦術とは破壊力がまったく違う。「シリル村長、これなら、帝国の連中なんていちころだな」「だな、見ろよ。これが実戦だと皆腹ぶち抜いてやってるぜ」「本当、これなら帝国兵なんて楽勝よ。弓

66:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  かし……「シリルは口だけじゃない!」ルシエの怒鳴るような声があたりに響き渡る。その言葉で頭の中のもやが晴れた。「シリルは、結果を出してきた。食料を手に入れてくれた。武器も用意してくれた。一杯、怪我や病気を治してみんなを救った、他にも私たちの仕事を楽にしてくれた。そのシリルが勝てると言った!だから私は信じる」相変わらず、どうしようもないほど真っ直ぐなルシエの言葉。それが異世転生の俺だけじゃなく周りに伝播する。異世転生の俺に足りなかった最後の一押しをルシエがくれた。そう言えば、いつも立ち止まった異世転生の俺の背中を押してくれたのはルシエだったな。守ってるつもりで、いつも守られてる。笑みがこぼれる。

67:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  ていた。「体はまだ痛むか?」「ううん、全然平気」「なら、良かった。これを1日3回、毎日やる。そうすれば、理想的な肉体に近づくから。一応言っておくけど、絶対に自分でやろうとするなよ?」「わかったよ。やりたくてもやれないし」自己流でやられると、危険だし、かりにうまくいったとしても、無駄な筋肉がつく、ルシエの腹筋が割れたりしたら異世転生の俺は泣く。「それと、肉を食え」干し肉をルシエに押し付けた。「なんで?お腹すいていないよ?」「筋肉を回復させるのに、肉に含まれる栄養素を使うんだ。肉を食わないと、このエロ魔術を使う意味があまりないんだ」「いいのかな、貴重な食料を、使っちゃって」「いいんだよ。強くなるため

68:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  だが、ルシエが異世転生の俺を守ろうと声を出すのに必要な勇気は、勝るとも劣らない。ルシエの放つ輝きを、守りたい、傍でずっと見ていたい……そう思った。だから、「その汚い手を離せよ!」異世転生の俺は、震える拳を握りしめ殴りかかった。アブねえじゃなえか、坊主」しかし、その拳はやすやすと右手で受け止められ、先ほどまでルシエの胸を掴んでいた手が真っ直ぐに伸びてきて異世転生の俺のみぞおちに突き刺さった。「うがぁ」まるでカエルが潰れたかのような音が口から洩れる。思わず膝をつく、意志の力で無理やり首に力を入れて上を向くと、追撃をすることなく隊長は笑っていた。「エルフは貧弱だなぁ、その細い体で何をするつもりだ?う

69:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  が、そこまでは再現できていない。今の魔力量でそんなものを呼び出せば一瞬で魔力が枯渇し死に至る。だから手ごろな頃の自分が呼び出された。こういう点でディートは使い勝手がいい。他の【輪廻回帰】だと、弱いときというのがあまり存在しない。「行くか」にやりと不敵な笑みを浮かべ走り出す。その速度は時速60km程度。ディートはゲーム時代のステータスに応じた身体能力、攻撃力、防御力を得る。レベル14時点だと常人の五倍近い身体能力だ。ただし、エロ魔術の制御については常人並みに落ち込み、この姿では満足に扱えなくなってしまうデメリットがある。異世転生の俺は走ってきた勢いのまま、鉄の門を蹴破り中に侵入する。二十人がかりでない

70:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  に異世転生の俺の身体に変わったことは無い。エルガーも気にすることはないだろうと言った。だから異世転生の俺も気にしないことにして、スケスケエプロンのメイドさんたちの礼儀作法のお勉強に励んでいた。そして今日、それをお披露目する宴―エルガーの魔王即位十周年の祝宴が開かれるのだった。異世転生の俺はそこで運命の邂逅を果たす。―――異世転生の俺が住んでいる城、最近気づいたんだがここは異世転生の俺たちの家名をとってアスモダイ城と呼ばれているらしい。そのアスモダイ城の一際大きい部屋。とにかく広い、体育館くらいはあるんじゃないだろうか。そんな部屋に様々な魔族が高貴な礼服に身を包み、手には酒が入っているのであろう

71:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  が悪かったのか、そしてどう改善すべきかを一回一回の稽古で教えてくれた。本人は否定していたがこの能力こそが彼女を副隊長たらしめる理由なのかもしれないな。「殿下には、才能が有りますね」その日の訓練が終わり、くたくたになり横になっている異世転生の俺にサリヤはそう言った。「そ、そうですか…?」息を切らしながらやっとの思いでそう返すと彼女は、少し微笑んだ。レアだ。レア微笑みだ。「ええ。最初は何故私に声をかけたのか正直わかりませんでしたが、ここまで一生懸命に訓練している殿下を見るとわかります」わかっちゃったか。訓練していれば合法的に年上美女(汗濡れオプション付き)を拝めると言うことが。あれ、わかられちゃだめ

72:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  異世界に転生したのでやはり多少その世界で優位な力を持っているのはキャラクター性もあり、魅力的に感じます。それを理由に物語に巻き込まれていくのも個人的に好きなのでそういう系統の作品に興味を持ちがちです。

73:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  間が誰も居ないのかもしれない。「死体や怪我人を踏み台にしろ!そうしなきゃ、異世転生の俺たち全員が死ぬぞ!」帝国兵の中に頭のまわる奴が居た。有効な打開策が、帝国のほうから聞こえてきたかと思うと、傷つき倒れた仲間を積み重ね、階段状にし、有刺鉄線を乗り換えてくる。当然、エルフたちは乗り越えてくる敵を撃つが全部は捉えきれない。「あと、80人程度か」敵の戦闘集団は、残り80人。もう五分の四が死ぬか、戦闘不能になっている。戦場のセオリーを無視して最後の一兵まで戦うつもりらしい。もっとも、恐慌状態になって逃げださず、まだ向かってくる勇気は褒めてやりたい。いや、そんないいものではない。異世転生の俺たちの所にたどり

74:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  めの鞄ぐらいは用意してやろう」「なっ、なにを言ってるんだ。なんの権限があってそんなことを言っているんだ!」「逆に聞くけど、村から逃げたあんたがどうして村長面してるんだ?もうあんたは村人ですらないんだ。食料を恵んでやるのは施しだよ」ハトが豆鉄砲を食らったような顔をしている。「皆もそれでいいだろう?たとえ他人となった今でも元村人を殺すのは忍びないからな」「待て、待ってくれ、それはわしに死ねと言ってるのと同じじゃないか!馬もなしにどうやってエリンにまで行けばいいんだ」「そんなこと異世転生の俺が知るわけがないだろ」異世転生の俺は冷たく言い放つ。この場で村長を庇う人間なんていない。村の金と貴重な食料を盗

75:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  そのための教育を受けていたんだよ」曖昧な言葉で誤魔化して異世転生の俺はレバーの処理に戻る。シカのレバーの処理には少しコツがいる。シカには胆嚢がなく、胆汁をレバーの中に貯蓄している。この胆汁は、黄緑色で苦く、まずいし体に悪い。これを取り除かないといけない。異世転生の俺はレバーをナイフで薄く輪切りにする。レバーの中心部に林檎の芯のような空洞があり、そこに溜まっている胆汁を捨て、水筒に入れていた水で洗い流す。それと同時に血抜きも完了させた。そして、構造上胆汁にほとんど触れていない、レバーの上半分をルシエの皿に盛り、下の少々苦味があるが食べられなくはない部分を自分の皿に入れる。念のため、風のエロ魔術で

76:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  ない!」背中から、ルシエの慌てた声が聞こえてくる。異世転生の俺は足を止めて振り返った。「舌とか入れるから覚悟しとけよ」異世転生の俺の追い打ちを受けてルシエがオーバーヒート。目が泳いで、顔は真っ赤、頭から煙が出そうなくらいにテンパってる。少しだけ、声に出して笑ってしまった。そして再び歩き出す。「シリル、えっと、その、だから、うう……ちゃんと帰って来てくれたらだからね」後ろから、ぼそりと呟く声が聞こえ、そして遠のいていく馬の足音が響く。異世転生の俺は今度は振り返らず、背中越しに手を振る。今振り向くと気持ちが揺らぐ気がしたから。しばらくすると、ルシエの気配が感じとれなくなった。「死ぬわけにはいかない

77:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  え!?は、鼻血!?だ、誰か医者を!」年上クーデレ美女のデレ、頂きました。ありがとう、鉾槍。お前を選んでよかったよ。―――そういう訳で、異世転生の俺は三歳からの二年で色々なことを学んだ。今述べた地理だったり鉾槍だったり。しかし、エロ魔術も教わりたいな。あ、あと年上美人お姉ちゃんも欲しい。スケスケエプロンのメイドさんたちはやっぱりスケスケエプロンのメイドって立場だからなのかちょっと異世転生の俺に遠慮している所もあるし、サリヤは最近あまり時間が無いらしい。殿下寂しいぜ。この時の異世転生の俺は考えもしなかった。この後すぐに、その二つの願いが同時に叶ってしまうということ。五歳になり少し経った。スケスケエプロ

78:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  見たような表情を見せる豪族の皆様、そして笑いがこらえ切れていない彼らのご子息やご令嬢。く、クソ恥ずかしい。エルガーめ、許さんからな…!「フ、フリードリヒ・リグル・アスモダイです。よろしくお願いします」軽く自己紹介をすると、異世転生の俺はスケスケエプロンのメイドさんたちに教わった礼をする。左手を胸に当て、軽く頭を下げる。これがこの世界での礼らしい。日本人感覚で深くお辞儀をしたら注意されてしまった。豪族たちの拍手を聞きながらスケスケエプロンのメイドさんに促され着席する。どうやら問題なかったらしい。全く、こういうことをするって事前に伝えて欲しいもんだ。エルガーは異世転生の俺のそんな恨みのこもった視線

79:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  のつもりだったんだがな。「これは私の持論ですが、なにかの武術を極めるために必要なものは結局努力です。殿下には努力する才能があります」「いえ、サリヤさんの教えの賜物ですよ」努力する才能、ね。前世の経験上、何かのために努力することには慣れている。受験やら資格勉強の際にはそれに感謝したもんだ。「ああ、それと殿下」「なんでしょう」サリヤは横になっている異世転生の俺の傍にしゃがみ、顔を近づけた。え、な、なんですか。近い、近いです!ガチ恋距離です!「私のことはサリヤ、で結構ですよ。殿下は陛下のご子息なんですから私に畏まる必要はありません。敬語も結構です」「―――――」…………。「…?殿下、聞いていま――

80:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  なくはない。だったら今から見てこいと言って、片付けるのもいいが、もうすぐ祝杯が始まる予定だから行かせるのはかわいそうだ。「だって、異世転生の俺だぞ?」だから、きわめて端的に説明する。すると二人は、苦笑いをした。「確かにシリル村長ならやってしまいそうだ」「シリル村長のやることを常識で考えるのがおかしいんだな。それじゃ、村長、早く村に戻ってくれ、祭りがはじめられない」「別に、異世転生の俺が居なくてもいいだろう」「ダメだ。主役がいないとはじめられないだろう。こいつらは、異世転生の俺たちが運んでおくから」そういうと、ロレウとリックが、貴族たちを担ぎ村の奥に消えていく。異世転生の俺は、一度家に戻ってから

81:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  脱がして死体を捨てよう。◇森の中処分が必要な死体を全て穴に放り込んだ異世転生の俺は、帝国軍が暖を取るために持ってきていた油を惜しみなく注ぎ込む。死体が油に浸かったのを確認すると、火打ち石で火花を散らし引火。さらに、風のマナに呼びかけ空気を送りこんで火の勢いを強くする。もちろん、煙が自分のところにこないように周囲の風を制御するのを忘れない。人間は焼くと臭いし、油が混じった煙を浴びると体がべたついて不快だ。だが、こうしてきちんと処理をして初めて無害になる。かつては、放置した死体によって引き起こされた流行病や、害虫の大量発生が死者の祟りとして恐れられていたらしい。「悪く思うなよ。もし、おまえ達が勝て

82:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  感じた憧れであり、また、今までの異世転生の俺の経験を通して得た実感でもある。「一つは、村の皆の生活を守ること。村人皆の力を正しく使って、皆が生きていけるようにすることだね」だから、異世転生の俺は食料問題に取り組んだり、村の環境をよくしたりしている。「そして、もう一つは、村の皆に夢を見せること。明日は今日よりずっといい日が来るって、そんな夢を信じさせること。その二つができてはじめて、異世転生の俺は村長だって胸を張って言えるんだ」村人たちに前を向かせる。それがいい村長の条件だと異世転生の俺は信じている。父が村長だったころ、村人たちは皆笑っていた。明日を信じて努力していた。そんな村に異世転生の俺はし

83:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  そうにパンを撫でている。「その心配はないさ。酵母液を作るのは生じゃなくてもいい。干しクランベリーは作りだめしておく予定だ。それに酵母液を毎回作る必要もないんだ。これが何かわかるかい?」「焼く前のパンのたねだよね」「正解」異世転生の俺は、手の平に一欠けらだけとっておいたパンのたねを転がしながらルシエに微笑みかける。「この小さなかけらの中に酵母は生きているんだ。だから次にパンを作る時にこの一欠けらを足して練り上げれば、さっきと同じようにパンは膨らむよ」「わかった。じゃあ、その次作るときも、一欠けらだけ残していれば、ずっと柔らかいパンが食べられるんだね」「正解。たまに、酵母が別の菌にやれちゃうことは

84:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  まくいけば酢も作れるようになる」「マジかよ!すげえな。けど今から作るってわけにはいかないのか?すぐにでも飲みたいぜ」「それは無理だね。冬にしか手に入らない材料を使うんだ。それに知識があるだけで作ったことがない。失敗するかもしれないから、あまり期待はしないでくれ、駄目だったときは全部、干しクランベリーにするから」異世転生の俺は苦笑しながらそう言った。酒と酢はエルフの村ではなかなかの贅沢品だ。それが自前で作られると生活は豊かになるだろう。両方ともなくても死ぬわけではない。だが、生きる楽しみにはつながる。作ろうと思えば今でも麦を原料にしたエールを作ることはできるだろうが、小麦の備蓄を減らしたくないし、

85:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  【知覚拡張】で見た敵兵の配置と、拷問で聞き出した内容はほぼイコールだ。食料と武器の保管庫については、あいつの話を信じて良さそうだ。「解放、我が魂。時の彼方に置き去りにした軌跡、今ここに」属性エロ魔術とは違い、固有エロ魔術は100%自身の魔力を使うため消費する体内魔力オドは比較にならないほど大きい。自らの内側に強く語りかけるように詠唱を開始する。「我が望むは、虚栄の世界で高潔であり続けた騎士、その名は……」かつての名。懐かしい名前を朗々と読みあげる。「ディート!【輪廻回帰】!」体が光に包まれる。固有エロ魔術である【輪廻回帰】が起動する。光が収まった異世転生の俺の身体は、鋼の鎧と、兜。そして両手剣が装

86:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  様子だ。もう一手が欲しい、それさえあればチャンスは得られるのに……「私は、シリルを信じるよ」ルシエの声が響く。声量も普通で、感情的でもない。それなのに、その穏やかな声はみんなの心に響いた。「私はシリルと一緒に夢を見たい。こんな家畜みたいな生活はもうやだよ。これ以上、大事な人を、仲間を失いたくない、家族が連れて行かれるのは嫌だ。友達が連れて行かれるのが嫌だ。好きな人が居なくなるのはやだ。いつか、子供が産まれて、その子を連れて行かれるのがやだ。私は、好きな人たちとずっと笑っていられる当たり前が欲しい」村人たちの目に、怒りが宿る。諦念に覆い隠されていた感情に火がつく、犠牲を当たり前と思っていたまやか

87:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

異世界 漫画 コミック  もまた、人間ではないのだろう。頭から生える角や背中から生えている翼と正面を向いているのに見える尻尾が何よりそれを物語っている。しかし、それ以外は概ね人間と同じだ。彼もまたこの部屋にいる人物の例に漏れず整った顔をしていて、細目のイケメンだ。身なりも豪華で、深紅のローブを着ている。なんかぱっと見た感想だが、魔王のようだ。別に悪そうな顔って訳じゃないが、悪魔を連想させるような翼や尻尾、そして豪奢なローブ。そんな風に見えても仕方のない事だろう。その大男は部屋に入ってきたかと思ったら異世転生の俺の母親ににわかに抱き着いた。この野郎、異世転生の俺の大事な超美人なママンになにしやがる、と思ったが、その目には

88:異世界からの@乙2022.09.07(Wed)

This is description

⬇電子書籍版はこちらから⬇(本日発売!)
・Kindle(1巻)

・DMM(1巻)
https://book.dmm.com/detail/b073bktcm03553/156842345-001
・楽天(1巻:紙の書籍)
https://books.rakuten.co.jp/rb/16695076/

PV第一弾はこちら→ https://youtu.be/m3yV1NyQ214

【作品紹介】——————————————————-
『異世界喰滅のサメ』
漫画:くぼけん

落ちこぼれ召喚士シロミは
魔法学校の残留をかけた召喚魔法の
試験に失敗してしまう。
打ちひしがれるシロミを誰もが嘲笑うのだが、
突如いじめっ子たちの身体が鮮血に染まった。
失敗ではなく、類い希なる成功。
だが彼女が意図せず喚びだしたものは──サメだった。

魔物も勇者も転生者もその顎からは逃れられない!!
これは少女とサメの織りなす、異世界崩壊譚である!

コミックヴァルキリーWeb版にて好評連載中♪
———————————————————————–

#マンガ #サメ #コミック #異世界 #異世界召喚 #なろう系

■コミックヴァルキリー公式サイト
https://www.comic-valkyrie.com/

※この作品は著作権者、キルタイムコミュニケーションに許可を得てアップロードしております。

※動画内使用BGM
DOVA-SYNDROME 様 (https://dova-s.jp/)
MotionElements 様 (https://www.motionelements.com/)

powered by Mitsukoshiya

ED治療をカマグラの通販で始めてみませんか
ED治療ならば安価に通販で
20年以上の実績のED治療ジェネリックの「カマグラ」を通販購入を試してみませんか?!
異世界漫画
異世界漫画を無料で始めるYoutube動画

コメント

  1. コミックヴァルキリーチャンネル【公式】 詳細に説明する。まずは異世転生の俺のいるアドラ大陸。主に魔族が生息しており、数千年前から魔王が統治しているが、結構適当というか、アバウトな統治らしい。豪族と呼ばれる各地の有力者がそれぞれの土地を統治し、魔王に金や食料を貢ぐ。その代わり魔王は他の種族などからの攻撃があれば自分の兵を派遣する。しかしここ最近は各地の反乱や他の種族がこの大陸への進出を狙っていたりと、色々と大変らしい。エルガーが忙しそうにしているのはそれが原因で、少し前はあそこまで忙しそうではなかったとリーサが言っていた。大体魔王によって統治されているのがこの大陸の東半分だという。アドラ大陸の左側は主に竜人族が暮らしているが、この二つ

  2. コミックヴァルキリーチャンネル【公式】 の俺はその言葉を最後にして意識を手放した。これは夢だ。現実味のない光景が一瞬でそうだと異世転生の俺に気付かせる。夢の中で異世転生の俺は異世転生の俺と向き合っていた。その異世転生の俺はディートの姿であり、ヨハンの姿であり、ショージの姿であり、今まで歩んできた過去の姿に次々と変わっていく。『おい、なんて様だ。異世転生の俺の知識と経験があってどうしてそこまで手際が悪い』夢の異世転生の俺が、嘲るような口調で話しかけてくる。うるさい。『うるさいとはなんだ。仕方ないから理由を教えてやろう。おまえは異世転生の俺の全てを受け入れられてない。その脳も体も、魔力も何もかもが貧弱だ。せいぜい、上っ面をなぞるだけで精

  3. コミックヴァルキリーチャンネル【公式】 待っている。ただ、息子さんの病気を放っておくとひどいことになる。腸についた悪魔はそのうち壊死するんだが、そのときに、膿や腸液が腹の中に流れ出て、内臓の至るところを炎症させる。そのときの痛みは今の比じゃないし、最悪死に至る」異世転生の俺の言葉で、母親は顔を真っ青にする。「脅しで言っているわけじゃない。忠告しているだけだ。どっちみち、異世転生の俺を信じられないなら、ここにいるだけ無駄だ」突き放すようだが、医者をできるのが異世転生の俺しかいない以上、説得に時間をあまりかけてはいられない。まだまだ異世転生の俺の助けを待っている人たちが居る。「母さん、僕、治したい、このまま治らないんだったら、シリル兄ち

  4. コミックヴァルキリーチャンネル【公式】 スお姉ちゃん」「ふふ、フリッツはかわいいわね」彼女、何故か異世転生の俺に対する好感度がカンストしてんじゃねえかってくらい異世転生の俺に甘々なのである。異世転生の俺としては、確かに嬉しい事ではある。異世転生の俺の憧れである年上美人が異世転生の俺を甘やかしてくれているのだ。しかし、そういったことには理由が必要だ。何故彼女は異世転生の俺のことをこんなに好いてくれているのか。異世転生の俺には全く見当がつかない。それはそうだ。異世転生の俺に姉がいることなどつい先ほど知ったのだから。助けを求めリーサの方を見るとなぜか彼女は、親とはぐれた野生の小鹿が親と再会する感動動画を見ている人のようにに涙ぐみながらうん

  5. コミックヴァルキリーチャンネル【公式】 の種族は割りかし仲が良く、王族同士の結婚も過去行われているのだとか。王はいるが、魔族に国と言う意識はなく、最強の個である魔王を主君とし各地で暮らしている……という意識のようだ。国でしか生きたことのない異世転生の俺からするとあまりピンとこない考えだが、国を持っているのは人族だけのようだ。次にミカ大陸。他の大陸と比べ自然豊かで、おもに獣人族と妖精族が住んでいる。しかしその二つの種族どちらも排他的な性格をしており、ニクシー曰くほとんど交流はないらしい。その上、セシア大陸。これまでの大陸と比べ人族が多く暮らしており、ほとんどの土地が人族の国に属している。中央にあるのがシトラ王国でこれが現在の覇権国だ。

  6. コミックヴァルキリーチャンネル【公式】 た。麻酔がないので、相手が起きたまま施術する。暴れて手元がずれると殺してしまいかねない。「怖いだろうから目を閉じて居ろ。それと君もこれを噛んでおくといい」そして恒例となった舌を噛まないように布を噛ませる作業をする。これで三人目だが、男ばかりなのは残念だ。「準備はこれだけでいいな」異世転生の俺は胸ポケットからナイフ、そしてリックを治療したときに使った酒を取り出す。酒を布に沁みこませてから、その布でナイフと手を拭いて消毒する。ついでに男の子の腹も拭いておく。「お母さん、今からこの子の腹を切ります。怖いのであれば目を背けてください。邪魔だけはしないでくださいよ?手元が狂えば命に関わりますから」「はい、

  7. コミックヴァルキリーチャンネル【公式】 な」ルシエの唇を知らずに死ねば、それこそ、十生くらい後悔しそうだ。「だから、本気で行こうか」体内魔力オドは充実している。きちんとした栄養と、馬車で十二分に得た休息。なにより、ルシエとの約束が異世転生の俺に力を与えてくれた。強化した筋力で一歩踏み出すと同時に、風のマナを集めて突風を起こして体を風にのせる。踏み出した一歩で5mほど進んだ。その要領で二歩め、三歩めと繰り返す。最低限の魔力消費で、時速80km/hを誇る、高速走行術。魔力効率を無視すれば、まだ速度はあげられる。走りながら、自分の体の状態をチェックする。「固有エロ魔術は使えるか」異世転生の俺の固有エロ魔術。過去の異世転生の俺の呼び出し。普通の人間

タイトルとURLをコピーしました